日本二酸化塩素工業会について
日本二酸化塩素工業会会長挨拶
2014年3月13日
一般社団法人 日本二酸化塩素工業会 会長
柴田 高
二酸化塩素は、ウイルス除去、除菌、抗カビ、消臭等のはたらきを持ち、水、物体、空間の消毒・除菌に用いることができる、私たちの生活を衛生的に保つために欠かせない重要な物質です。インフルエンザやノロウイルスをはじめとするさまざまな感染症の流行や衛生意識の高まりから、年々、二酸化塩素を用いた衛生管理関連製品の市場は、拡大の一途をたどっております。世の中のニーズが増す中で、多くの企業からさまざまなタイプの二酸化塩素製品や二酸化塩素に似せた製品が発売され、国民の皆様に安心してご使用いただける製品づくり、そして、よりわかりやすい情報発信が急務となってまいりました。
「一般社団法人 日本二酸化塩素工業会」は、国民の皆様が安心して二酸化塩素製品をご使用いただくために、二酸化塩素製品及び関連製品の正しい普及、品質の向上及び製造技術等の進歩改善を図る事を目的として2011年7月設立されました。
工業会では、これまでに、国民の皆様に安心してご使用いただくことを目的とした、二酸化塩素製品の安全性と有効性について検討する規格委員会を立ち上げました。また、よりわかりやすい情報提供を行うことを目的とした、適切な広告表示について検証を行う広告表示委員会を立ち上げ、活動を行ってまいりました。
まず、規格委員会では、科学的根拠に基づき、二酸化塩素の液剤、ガス製品について、以下の値を定めることができました。
1.二酸化塩素(液剤)の暫定規格:暫定TDI※0.029 mg/kg体重/日(亜塩素酸イオンとして)
2.二酸化塩素(ガス製品)の室内濃度指針値:0.01ppm
特に、このたび策定された二酸化塩素(ガス製品)の室内濃度指針値は、ヒトがその濃度の空気を一生涯にわたって摂取しても、健康への有害な影響はないと判断される濃度※※であり、二酸化塩素製品を安全に利用するための世界初の取り決めとなります。
次に、広告表示委員会では、各種法令や実験データに基づき、国民の皆様へ誤解を与えないよう配慮した表示、訴求を行うべく活動しております。
今後も、厚生労働省をはじめとする各行政のご指導を仰ぎながら、皆様が二酸化塩素を安全かつ有効に使用して頂くために、工業会として一致団結し、健全な業界の発展を目指してまいります。引き続き皆様のお力添えを賜れましたら幸いです。
※TDIとはTolerable Daily Intake(耐容一日摂取量)の、ヒトが摂取しても健康に影響がない、一日あたりの摂取量。
※※ただし、特殊な事情がある場合には、指針値以下であっても何らかの影響を受ける可能性があります。
2011年7月27日
一般社団法人 日本二酸化塩素工業会 会長
柴田 高
二酸化塩素は、ウイルス除去、除菌、抗カビ、消臭等のはたらきを持ち、水、物体、空間の消毒・除菌に用いることができる、私たちの生活を衛生的に保つために欠かせない重要な物質です。これまで注目される機会が少ない物質でしたが、2009 年に起きた新型インフルエンザの大流行(パンデミック)を機に脚光を浴び、多くの二酸化塩素製品が市場に登場するようになりました。しかし、一方では、2010 年11 月に独立行政法人国民生活センターにより、二酸化塩素製品のテスト結果及び評価が公表され、二酸化塩素がほとんど出ていない製品や逆に過度に発生する製品があるなど、品質や性能にばらつきがあり、どの程度の除菌効果が得られるのかが明らかでないことが指摘されています。
二酸化塩素は、現在、医薬品、医薬部外品に該当しないため、取り扱いに制限はありませんが、反面、製品の有効性、安全性の規格がなく、各社が独自のノウハウにより担保しているのが実情です。そこでこのような事態を重く見た生産者、販売者、使用者の企業各社が集まり、二酸化塩素製品及び関連製品の正しい普及、品質の向上及び製造技術等の進歩改善を図ることで、業界の健全な発展に寄与することを目的として、2011年7月に「一般社団法人 日本二酸化塩素工業会」を設立いたしました。
当工業会では、今後、安全性と有効性の根拠となるデータを取りまとめ、製品表示や規格の策定等の課題に対しまして、厚生労働省をはじめとする各行政のご指導を仰ぎながら、二酸化塩素製品が安心して国民の皆様にご使用いただけるよう、工業会として一致団結し、邁進してまいりたいと、強く決意する所存です。ぜひとも皆様のお力添えを賜れましたら幸いです。