JSA-S1021 規格概要

■ 試験の適用範囲

この試験方法は、一般消費者が使用する、換気の少ない半密閉空間に設置される二酸化塩素ガス製品を対象としています。
ガス濃度は0.1 ppm以下で、人が活動しても支障が少ない環境を想定しています。
燻蒸など無人環境で使用される製品は対象外です。

◎本規格は、密閉空間での特定条件下における性能測定方法を定めています。実際の生活空間では条件の違いにより結果が異なる場合があります。
◎試験は製品の浮遊ウイルス低減性能を測定するものであり、感染症の予防効果を確認するものではありません。

■ 試験の原理

試験は以下の手順で行われます:

1.試験空間の準備

密閉された試験チャンバー(20~32 m³)を用意し、温湿度条件を調整します(例:温度23±5°C、湿度50±10%RH)。

2.二酸化塩素ガスの放出

試験品から二酸化塩素ガスを放出し、一定時間(例:30分~数時間)経過後に空気中のウイルスを捕集します。

3.ウイルスの噴霧

対象ウイルス(例:インフルエンザAウイルス)をネブライザーで空間に噴霧し、浮遊状態にします。

4.ウイルス感染価の測定

捕集したウイルスの感染価を「プラーク測定法」または「TCID₅₀測定法」により測定します。感染価の常用対数値を用いて、ウイルスの減少率を 算出します。

■ 測定方法の詳細

・プラーク測定法(Plaque Assay)
ウイルスが細胞に感染・増殖することで形成される透明な斑点(プラーク)を数え、感染価(PFU/mL)を算出します。
・TCID₅₀測定法
培養細胞の50%に細胞変性効果が認められる希釈倍率から感染価を求めます。
TCID₅₀は「Median Tissue Culture Infectious Dose」の略です。
どちらの方法を使用するかは、試験機関の経験や利便性により選択可能です。

■ 対照試験

浮遊ウイルスの自然減衰を確認するため、二酸化塩素ガスを使用しない対照試験も実施します。これにより、製品によるウイルス低減効果を明確に評価できます。

■ 試験概略図

実験詳細画像1 実験詳細画像2
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